中空工房から新しくリリースされるソフビアートピース「MY BEAR」。イラストレーターのumaoさんと中空工房がタッグを組むのは2021年に発売したソフビ「my ghost bear」に引き続き2度目です。今回はumaoさんに中空工房までお越しいただき、工房代表の今さんとともに新作「MY BEAR」の制作についてお話をうかがいました。
プロフィール
umao
今清和
:中空工房代表。数学とフライドポテトが好き。――中空工房でのソフビ制作はumaoさんにとって2度目となりますがオファーが来た時はいかがでしたか?
umao
今
↑「MY BEAR」着想の元になった作品。ぬいぐるみのお腹の上でねずみが寝ている、なんとも可愛らしいイラスト。
日本ではできないことを詰め込んだ「MY BEAR」
――中空工房が中国でソフビの生産をスタートしたのは去年のことです。現地の工場まで足を運び、クオリティを担保できるようになるまで現地スタッフと細かくすり合わせをおこなうことで、中国での生産を開始することができました。
今
1 耳についた布タグ
umaoさん、今さんともに絶対にやりたかったという耳のタグ。タグが付くだけでぬいぐるみ感がグッとアップします。企業としてソフビを制作する中空工房だからこそ、数とクオリティを兼ね備えた加工が実現しました。
umao
今
2 ふわふわのフロッキー加工
国内ではロット(最小生産数)の問題で実現が難しかったというフロッキー加工。試行錯誤のすえ、3色のバリエーションを作ることができました。
3 細かいパーツ分け
フロッキー加工がされている本体部分と、加工のされていない目、鼻、耳の黒い部分などを全て別パーツとして制作。それにより、一つひとつの塗装を綺麗に仕上げることができました。パーツは本体に接着して取り付けています。
4 ねずみの尻尾
金型から抜いて制作するというソフビの性質上、ドーナツのように空洞がある形は作ることができません。なので、このくるんとした尻尾はシリコン型にPVC(ソフビと同様の材料)を流し込んで制作しました。
今
5 こだわりのパッケージ
MY BEARの文字部分や目、口をニスでぷっくりとさせるニス盛り加工や、マットな手触りの紙、また少ない生産数でもソフビに合わせて色変えをおこなったりと、こだわりが詰まったパッケージ。内フラップ部分が耳のようになっているのはデザイナーの遊び心です。
試行錯誤を重ねたデティール
今
umao
――これはフロッキーに色をつけているのですか?
今
↑試行錯誤の跡が見えるサンプル。左は青い地に青いフロッキー、右は青い地に白いフロッキー。
umao
――今回の「MY BEAR」で、前回とは違った素材や仕様に挑戦したことで、新しく感じたことはありましたか?
umao
小学生の頃からの夢だったイラストレーターとして活動していくなかで、同じく小さい頃から好きだったフィギュアやぬいぐるみの商品化を叶えられたことは本当に嬉しいですね。さらに今回はパッケージにまでこだわってもらって。
今
umao
インタビューは【後編】に続く
ただいまケンエレストアでは「MY BEAR」先行予約を受付中。ご予約はこちらから。